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2016-09-21

保護犬かんた君のトレーニングの様子


保護犬かんた君、トレーニングの様子

ハンディキャップのある犬のトレーニングについて

病気で足を一本失ったかんた君ですが、これまでに噛むことがあったとのことでトレーニングをしたい。またハンディキャップを抱える子にもそのようなトレーニングができるものなのかどうかとのことで・・・
 
様子を見にかんた君の元へ訪れました。
 
かんた君は、初めましての私にとてもフレンドリーな様子でご挨拶をしてくれました。なんとも愛らしい様子♪近所の公園を散歩しながら、様子を見ることにしました。お散歩は大好きなようで、ぐいぐい先へ先へと進みます。三本足の犬との散歩を初めて経験しましたが、そんなことを思わせないような歩きっぷり。とっても楽しそうにしていました。
 
でも、15分も歩くと、やはりあちらこちらに負担がかかるようで疲れてしまったようです。立ち止まって、休憩しながら、スキンシップを図ったり、軽いトレーニングをしてみて過ごしました。噛むような雰囲気はなく、撫でると気持ちよさそうにぐいぐい体を押し付けてくるほど。ただ、お尻の方に手を伸ばしたり、抜けかかっている毛を抜いたりするような刺激に少し反応していました。首輪をつけるときや体を触る時に、ほんの少しですが、ストレスの反応が出ます。小さなサインも見逃さず、適切に対応することは、多くの人が思っているよりとても重要なことです。触らせるからいい、我慢できるからいい子ということではないと私は思っています。その我慢を人が無視し続けることで、犬は噛む方法をとらざるを得ない状況に追い込まれることがあるということを理解する必要があります。
 
ハンディキャップを抱えた犬にトレーニングができるかどうか?
 
それはYES!です。
 
そして、その理由は、その子が賢いかどうか、覚えがいいかどうかということではありません。かんた君の場合は、体に刺激が加わると、顔を体を触っている手の方にさっと向けたりすることがあります。これは、嫌悪感から来るものです。抱っこも苦手。抱っこが苦手ということは、診察台やトリミング台に上げるとき、また、この日の様に疲れてしまったときなどにサポートをしにくくなります。また、車椅子の利用の可能性もあるでしょう。その装着や試着の段階でも、体を保定するたびにストレスを感じることになってしまいます。必要なケアを受けれ入れてもらえるように練習し、ストレスを軽減するためにトレーニングは必要です。それは、新しいお家に行った時にも役に立つことです。将来、犬が困らないようなトレーニングをしていくことはとても大切だと思っています。
 
新しい飼い主さんに出会うまでの日々も犬の福祉を考慮して、ご飯、お散歩、排泄などに並んで、人の社会で上手に暮らせるように教えていくトレーニングも必要でしょう。それは、人の言うことを聞く犬にするということではなく、犬が自分の体を上手にコントロールできること。吠えたり咬んだり引っ張ったりしなくても、自分の要求が叶うということを覚えることだと私は考えています。そして、そのプロセスは犬にとって楽しいものであり、犬の本来の動きや能力を妨げない形で実現することによって、穏やかに飼い主さんを待つ日々が送れることと思います。犬の負担なく、人に危害なく、双方のメリットを考慮し、犬のQOLの向上のためにトレーニングは実施するものだと私は考えています。 
 
この日は、様子を見ることの方がメインでしたので、トレーニングらしいことはしていませんが、かんた君がこの先どのようなトレーニングをしていけば良いかということは把握することができました。きっともっと良い表情が出ると確信しています。かんた君を幸せにしてくれる飼い主さんに出会えますように。
 
文責:中田美穂子(BlueSkyWanドッグトレーナー)


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