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2016-11-29

安全、安心なドッグフードって何だろう?ー愛玩動物飼養管理士がお伝えするペットフード安全法の実態。


ペットフード安全法の実態

昔は少なかった犬の病気

筆者が子供の頃(40年前位)一緒に暮らしていた柴系MIX犬Johnは7年と短命だったものの、ほとんど病院にかかった記憶がありません。当時は動物病院も少なく病気になる子が少なかったように思います。一番の要因は食餌だったのではないでしょうか?その頃、ドッグフードはあまり無く、ほとんどの家庭犬の食事は家人の食べ残し、すなわち残飯でした。私もごはんのおかずを少し残してJohnに分け与えたものでした。しかし、ドッグフードが通常の食餌になった現在、皮膚炎やアレルギー、下部尿路疾患、悪性腫瘍など毎週のように病院通いするなど少なくありません。「医食同源」(病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするという考えのこと)と言う言葉の通り、当記事はドッグフードについて書いていきたいと思います。

ペットフード安全法の実態

ペットフード安全法は、平成19年に有害物質(メラミン)が混入した原料を用い製造されたドッグフードによりアメリカで犬の大規模な健康被害(多数死亡した)が発生しました。問題のドッグフードも日本国内にも輸入されました。販売業者の自主回収により国内での健康被害の発生は未然に避けられましたが、これを契機に誕生したのがペットフード安全法です。平成21年6月1日、環境省と農林水産省のもと「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」として施行されました。 内容としては国内で販売されるドッグフードは、成分規格の基準や製造方法基準や表示基準などを守って作らなければなりません。
ペットフード安全法、成分規格の基準
出典:環境省 ペットフード安全法基準規格等
「物質の含有量は、それぞれ定める量以下でなければならない」とあります。
グリホサート・・・除草剤

クロルピリホスメチル、ピリミホスメチル、マラチオン、メタミドホス・・・殺虫剤

アフラトキシンB1・・・トウモロコシなど穀物に繁殖するかびが産生する物質で発がん性があります

カドミウム、鉛・・・重金属、強い毒性がある

ヒ素・・・シロアリ駆除などにも用いられる薬剤。強い毒性がある

BHC、DDT・・・有機塩素化合物。殺虫剤

アルドリン・ディルドリン、エンドリン、ヘブタクロル・ヘブタクロルエポキシド・・・農薬

エトキキン、BHT、BHA・・・酸化防止剤

ドッグフード1gのうちμgは百万分の1をあらわします。例えば、添加物150μg(合計量)は0.00015gと極微量であるものの小型犬1日の給餌量が100gとすれば0.015gの添加物を身体に取り入れていることになります。毒物や添加物などな長年をかけて身体に蓄積されると言います。長い年月をかけて影響がでるかも知れません。

人間の食料に対してこれで良いの?ペットの基準

食品中に残留する農薬などが、人の健康に被害を及ぼすことがないよう厚生労働省は全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品について、残留基準を設定しています。この基準、ポジティブリスト(詳しくは、厚生労働省 食品中の残留薬物等 を参照下さい)は799品目が対象になっていますが、ペットフードはたったの18品目です。また、基準の数値は人に対してのものと同じなのです。身体の大きさが人の1/6なのにこれで良いのでしょうか?
 
疑問に思い環境省と農林水産省に問合せてみました。以下その回答です。


環境省:未回答
農林水産省:以下の通りです。

規制物質の選定はペットフード、食品(とうもろこし、小麦など)や飼料において検出頻度や違反が多いもの
 
規制物質の基準値の設定は、ペットフードの原料は食品由来のものなので(人用の)食品の基準値を参考にしている。安全性の検討はペット(犬・猫)の健康に影響を及ぼさないことを専門家で構成された審議会で検討している。審議会の内容は 農業資材審議会飼料分科会・中央環境審議会合同会合(ペットフード関連) 確認できます。


安全、安心なドッグフードって何だろう?まとめ

健康被害を防ぐため、牛、豚、鶏や人間の食品に対しては厳しい基準が設定されているのに対し、人間の捕食の対象としない犬猫の食餌はかなり緩い基準だと思います。考えて欲しいのです。ペットショップやブリーダー、動物病院ですすめられたその緩い基準で作られたドッグフードを与え続けて良いでしょうか?愛犬の健康と長生きを守れるのは飼い主である貴方です。どうか一度与えているドッグフードについて考えてみて下さい。
 
文責:西澤 洋(愛玩動物飼養管理士、3DプリントのAtomicWorks合同会社代表社員)
 
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