猫が去勢後に落ち着きがない原因はストレス?去勢後の注意点も!

猫を飼育する上で、考えなければならない「去勢」。

健康な身体にメスを入れるわけですから、慎重になりますよね。

しかし最大のメリットは、病気の予防であるとも考えられます。

愛猫が元気で長生きするためにも、去勢は推奨されています。

今回は猫の去勢後の行動、特に落ち着きがない場合の理由や注意点などを紹介していきます。

猫が去勢後に見せる落ち着きがない行動

猫が去勢後に自宅に帰ってくると、部屋の隅に隠れたり、ソワソワして落ち着きがない様子が見られる場合があります。

見たことがないような行動で、飼い主さんを驚かせてしまうこともあるでしょう。

  • 猫は去勢後によく鳴く
  • 猫が去勢後に暴れる

ここでは、猫が去勢後に見せる落ち着きがない様子や、よく見られる行動について解説します!

猫は去勢後によく鳴く

去勢手術を終えたばかりの猫が、よく鳴くようになることがあります。

自宅以外で過ごしていた時間が不安だったのかもしれません。

そのため、手術をしたことがトラウマになっている子もいるようです。

精神的に安定してくると鳴きすぎは治ってくると考えられますが、しばらく待ってみても鳴き方が気になる時は、獣医さんに相談してみてください。

猫が去勢後に暴れる

猫は、去勢によるホルモンバランスの乱れが原因で、走り回ったり飛びかかってきたりすることがあるようです。

一般的には、去勢手術後1週間程度で落ち着くと言われています。

この時、飼い主さんが過剰に心配したり動揺すると、猫ちゃんにも伝わってしまいます。

まずは、冷静に見守ってあげることが大切ですね。

猫が去勢後に落ち着きがないのはなぜ?去勢手術後のストレスが原因?

猫にとって、去勢手術は相当のストレスがあると考えられます。

去勢手術自体は1時間以内に終わり、身体への負担は軽いと言われています。

しかし心理的には、かなり怖い体験として記憶されてしまいます。

家に帰ってきてもしばらく落ち着かないのは、恐怖心からくるストレスが原因といえます。

なお、個人差はありますが、比較的若い子の方が恐怖を感じないのだそうです。

猫が去勢後落ち着きがない時の対応は?

猫が落ち着きがなく、いつもと違う行動をとると、飼い主さんも心配ですよね。

狭い場所に隠れてしまったり全力で走り回ったりしても、無理やり止めてはいけません。

猫も気持ちを落ち着かせようとしていることを理解して、優しく見守ってあげましょう。

それでも異常な行動が続くようであれば、獣医さんに相談してみてください。

猫は去勢後に性格が変わる?

メスよりもオスの方が、去勢手術によって性格が変わると言われています。

本能で攻撃的になりがちなオス猫ですが、去勢後は穏やかになるようです。

男性ホルモンの減少によって、本来成長過程で見られる行動がなくなります。

その結果、猫自身のストレスも軽減され、落ち着いた性格になるのだとか…。

子猫のように甘えてきたり、表情もあどけなくなり、猫同士のケンカも減ります。

猫の去勢後に目がおかしい?

猫の去勢後、ごく稀に目の異常が報告されています。

原因は、麻酔による副作用といわれていますが、近年では麻酔薬や機材が進化しています。

副作用による後遺症はほぼゼロであると言われますが、飼い主さんは不安になりますよね。

安心してお任せできるように、獣医さんとよくお話をして去勢手術に踏み切るとよいでしょう。

猫の去勢後に注意することは? 

猫は去勢手術後、抵抗力や免疫力が低下します。

一時的ではありますが、感染症に十分気をつけなければなりません

また同居している猫ちゃんとは、数日隔離して様子をみてください。

他にも、猫の去勢後に留意してほしいことがあるので解説します!

  • 去勢後猫が下痢をしたり吐くことがある
  • 傷口を舐めてしまう
  • エリザベスカラーは必要?
  • 猫の去勢後の食事にも注意!

ひとつずつ解説していきますね。

去勢後猫が下痢をしたり吐くことがある

去勢手術は開腹するわけではないので、下痢や嘔吐といった後遺症はないと考えられます。

下痢をおこす要因としては、傷の化膿止めの薬やストレスから起こる腸炎があります。

処方された整腸剤で回復することが多いので、数日間は様子を見てあげましょう。

また去勢手術前後は、絶食をしていますので、突然いつも通りの食事をすると吐いてしまいます。

自宅に戻った直後は、腸にやさしい食事を少しずつとるようにしてください。

傷口を舐めてしまう

人間でも、傷口はムズムズしてかゆくなりますよね。

猫も同じで、気になって仕方がないでしょう。

その結果舐めてしまいますが、縫い口から菌が入ってしまう恐れがあるため注意が必要です。

エリザベスカラーは必要?

エリザベスカラーとは、術後の傷を舐めてしまうことを防ぐための防護具です。

傷口が小さいとはいえ、舐めすぎると化膿したり治りが遅くなるので、装着した方がよいでしょう。

ただし、首につけることでパニックになったり嫌がる子もいます。

その場合は、無理やり装着せずに、飼い主さんがこまめに様子をみてあげてください。

猫の去勢後の食事にも注意!

去勢後の猫は、ホルモンバランスの変化や運動量の減少で太りやすくなると言われています。

そのため、去勢前よりも摂取カロリーを控えることが望ましいですね。

今は、猫のための体重ケア用フードも充実しています。

成長期用のエネルギー効率がよい食事をやめて、カロリー抑え目の食事に切り替える必要があるのか、獣医さんに相談してみましょう。

まとめ

猫にとって去勢は、想像以上に心身ともにストレスがあることが分かりました。

しかし、病気の予防や発情期のストレスを軽減するメリットがあります。

医療技術の進化で、去勢手術も安全に行えるようになってきました。

去勢後、落ち着きがなくなることも、飼い主さんがよく理解して見守ることが大切ですね。

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