ワイマラナーは臭い?抜け毛は多い?ロングの場合は?特性やお手入れについて

グレーの被毛に凛とした立ち姿。

ワイマラナーは「美しい」「かっこいい」「クール」と評判の犬です。

とはいえ、あまりよく知らないという人も多いかもしれませんね。

日本では近年認知度が上がり、家庭犬として飼われることが増えてきているようです。

果たしてワイマラナーとはどんな犬なのでしょうか?

ワイマラナーの特徴・性格から、実際に飼育する上でのお手入れについてもご紹介します。

ワイマラナーは臭い犬?ワイマラナーの特徴や性格について

垂れ耳でつややかなグレーの被毛を持ち、どことなく優雅な雰囲気のワイマラナー。

  • ワイマラナーは頭悪いって本当?怖い?甘えん坊?ワイマラナーの性格を検証!
  • ワイマラナーは臭い?よく吠える?ワイマラナーの歴史や特徴・問題行動について
  • ワイマラナーは飼いにくい?デメリットって何?里親になるにはどうすればいい?

日本でも飼われることが増えてきているワイマラナー。

家庭犬として迎えることも踏まえて、ワイマラナーについての知識を深めていきましょう!

ワイマラナーは頭悪いって本当? 怖い?甘えん坊?ワイマラナーの性格を検証!

 

ワイマラナーは非常に賢い犬と言われています。

洞察力・判断力・学習能力に優れ、自分で考える力も高く様々なことをどんどん吸収できる犬です。

忠実従順なので、主従関係を築ければしつけに苦労しない犬種と言えるでしょう。

もともと人間と一緒に狩りをしていた犬であることからも分かるように、飼い主さんと一緒にいることを好む犬でもあります。

家族に対して非常に愛情深く、甘えん坊で常に飼い主さんと一緒にいたがる寂しがり屋な面もあるようです。

反面、家族以外には繊細さと警戒心により距離を置いて接したり、時には攻撃的になることもあります。

気質は穏やかで気分のムラもあまりないので、犬が苦手な人でも接しやすい性格の犬と言えるでしょう。

好奇心旺盛やんちゃな性格でもあるようです。

ですが関心のないことには素っ気ない態度をとることがあり、しつこくされることは苦手のようなので小さい子供の遊びに付き合うのは苦手かもしれません。

また頑固な面もあるようです。

ワイマラナーは臭い?よく吠える?ワイマラナーの歴史や特徴・問題行動について

ワイマラナーは「犬臭い」と言われていて、臭いや体臭がキツめのようです。

ただワイマラナーは大型犬なので、ある程度の体臭は仕方がないことでもあります。

また食べ物が原因の体臭もあるということも覚えておきましょう。

臭いをなんとかしようと思ってシャンプーをしすぎたため、皮膚をボロボロにしてしまったという飼い主さんもいるので注意してください。

どうしても気になる場合は、獣医さんに相談してみるのもいいかもしれません。

「ワイマラナーがよく吠える」と悩んでいる飼い主さんがいるのも事実のようです。

警戒心が強く神経質な面があるので、初めての人に対してよく吠えることがあります

また甘えん坊で寂しがり屋な性格からか、飼い主さんの姿が見えなくなると不安になって吠えてしまう子もいるようです。

飼い主さんに対する依存心が強い傾向があるため、分離不安の症状が現れることもあるかもしれません。

なるべく早い時期から、人間社会の刺激に慣れさせる「社会化」のしつけが大切です。

普段構いすぎてしまう・声かけをしてから出かけたり寝たりするといった行動が寂しさを感じさせてしまうことがあるとも言われています。

またワイマラナーの問題行動には、狩猟に見られる行動も多く見られるようです。

ワイマラナーはドイツ原産の犬で、猟犬として貴族などの上流階級によって飼育されていました。

ドイツから持ち出さることも情報提供されることもなかったため、門外不出の伝説の猟犬と言われていたとか…

鳥や猫など動くものに興奮する・物をくわえる(捕食)といったところが、いたずら噛み癖誤飲に繋がりやすいのかもしれません。

しつけ以外に、

  • 口に入れられては困るようなものは届かないところに置く
  • 猟犬としての欲求を満たしてあげるような遊び方(ボールを投げて取ってくる・引っ張りっこ)をしてあげる

といった方法も必要のようです。

分離不安によるものなどは、飼い主さんが犬を手放すことしか考えられなくなるほど追い詰められることがあるかもしれません。

トレーナーや獣医さんなど専門家の助けを借りてください。

ワイマラナーは飼いにくい?デメリットって何?里親になるにはどうすればいい?

社交的というより主人にしか興味がないタイプのため、飼いやすい犬種とは言い難いかもしれません。

またスタミナがあり運動能力も高いので、多くの運動量が必要です。

散歩も1日に2~3回に分け、合計で2時間以上は確保してあげた方がいいと言われています。

さらに歩くだけでなく、少し走ったりして運動量をあげる必要もあるかもしれません。

運動量が足りないと問題行動が起きやすくなるので、散歩を省略することはできないでしょう。

初心者の場合、飼育は難しいかもしれませんね。

小動物を飼っているお家での飼育も注意が必要です。

しかし日本でも嘱託警察犬(一般の飼い主さんのもとで暮らす警察犬)として活躍するなど、訓練性能の高い犬でもあります。

飼い主さんにとって最高のパートナーになるかもしれませんね。

ワイマラナーの里親募集の情報もあります。

やむを得ない理由があっての場合もありますが、ワイマラナーを知識不足のまま家に迎えた結果、手放される子も増えているようです。

里親になる場合、迎える子は大抵成犬であることを覚えておきましょう。

ワイマラナーの場合も子犬の時期からの方がしつけがしやすいです。

より根気強くワイマラナーと向き合っていく覚悟が必要になるでしょう。

とはいえ、実際里親さんの元で幸せに暮らしている子もいます。

ワイマラナーレスキュークラブ」という非営利ボランティアクラブが発足しているようです。

問い合わせて相談してみるのもいいかもしれません。

ワイマラナーは抜け毛が多い?少ない?ワイマラナーの外見の特徴について

ワイマラナーの外見にはどんな特徴や特性があるのでしょうか?

  • ワイマラナーは外飼いでもいい?ワイマラナーの被毛と抜け毛について
  • ノロジカ色?シルバー?ワイマラナーの毛色について
  • ワイマラナーのしっぽって断尾するもの?
  • ワイマラナーは目の色が変わる?!

適切なお手入れや飼育に必要なことでもあります。

早速見ていきましょう。

ワイマラナーは外飼いでもいい?ワイマラナーの被毛と抜け毛について

ワイマラナーはシングルコート(アンダーコートがない一重構造の被毛)を持つ犬種です。

滑らかな毛質の短毛種やや長めのロングコートの2タイプがいます。

ただロングコートのワイマラナーは非常に数が少ないので、あまり出会うことはないかもしれません。

シングルコートの犬種は、年間を通して少しずつ毛が抜けて生え変わっていくので抜け毛は少なめです。

また短毛のワイマラナーなら特に、抜け毛は少なくお手入れは楽かもしれません。

ですが春や秋の「換毛期」には抜け毛の量が多いとも言われています。

普段は週1~2回程度のブラッシング換毛期には毎日のブラッシングが必要のようです。

ラバーブラシがオススメのようですよ。

ワイマラナーは皮下脂肪が薄い上にシングルコートのため、寒さに弱いという特徴があります。

暑さには強いと言われていますが、短毛の場合は特に夏の熱中症の危険性は考えられるでしょう。

温度管理という面と、ワイマラナーの性格から室内飼いが勧められています。

ノロジカ色?シルバー?ワイマラナーの毛色について

ワイマラナーはグレー単色の濃淡のみの毛色で、金属を思わせるような光沢のある犬です。

その独特なグレーの毛色と、それが森林で保護色となっていたところから「グレー・ゴースト」という異名を持っています。

しかしグレーといっても3種類あり、「シルバー(やや明るめのグレー)」「ノロジカ色(少し赤みがかったグレー)」「マウス・グレー(深みのある暗いグレー)」となっています。

日本ではシルバーやノロジカ色が多く見られるようですよ。

また胸や指に小さな白い斑が見られることもあるようです。

ワイマラナーのしっぽって断尾するもの?

ワイマラナーの短毛種の場合、長いしっぽが草木にあたらないようになどの理由でしっぽを1/3程度に切る(断尾する)ことが一般的だったようです。

現在は動物愛護の観点からも、断尾しないケースが多くなっています。

長毛種の場合には以前から断尾はされていなかったようです。

断尾には必ず痛みがあるので、どうしても必要でなければしないほうがいいかもしれません。

ワイマラナーは目の色が変わる?!

ワイマラナーの大きな特徴の一つが、美しい目です。

青みのあるグレー琥珀色の2タイプがあります。

子犬の頃は目の色がブルーですが、成長するにつれてブルーグレーや琥珀色に変わることが多いようです。

ロングコートのワイマラナー】抜け毛やお手入れについて

ロングコートのワイマラナーはワイマラナーロングヘアードと呼ばれるそうです。

ワイマラナーロングヘアードの場合は、毎日のブラッシングが必要になります。

お手入れを怠ってしまうと、毛が絡まって毛玉ができてしまうので注意してください。

耳の周辺脇の下内股などの動くと擦れる部分は毛がもつれやすいのでしっかりブラッシングしましょう。

最後に獣毛ブラシでブラッシングすると、艶が出てキレイに仕上がりますよ。

長毛とはいえ、それほど毛が長くないので毎日のブラッシングで十分と言われています。

短毛・長毛共に、シャンプーは月1~2回程度にしましょう。

また短毛の場合もですが、垂れ耳なので定期的な耳掃除も欠かさないようにしてください。

ワイマラナーロングヘアードの場合には、稀にダブルコートの子がいるようです。

ダブルコートの場合、抜け毛が多いと考えられます。

まとめ

日本ではまだまだマイナーな犬種、ワイマラナーの特徴やお手入れについてご紹介しました。

クールで美しい外見と、甘えん坊で寂しがり屋な性格というギャップに魅力を感じてしまいます。

警察犬など多方面での活躍も期待され、まだまだ奥が深い犬とも言えるかもしれません。

とはいえ、知識不足によってワイマラナーを傷つけることがないようにしたいものです。

よく検討・準備をして、迎えてあげてください。

お互いに最高のパートナーになれるといいですね。

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